こどものあせもに使える市販薬は?おすすめ4選を選び方・予防法とともに紹介

こどもの肌トラブルに多いあせも。

「あまりひどくないから市販薬をためしてみたい」
「すぐに病院に行けない…こどもに使える市販薬は?」
こんな思いはありませんか?

こどもにステロイドが入った薬を塗ってもいいか心配な方もいらっしゃるでしょう。
とくにかゆみがあるときは早めに治してあげたいですよね。

とはいえ店頭に並ぶあせもの市販薬は種類がさまざま。

この記事ではこどものあせもに使える市販薬について、薬剤師の筆者が以下の順番でお伝えします。

・あせもの原因と症状
・市販薬の選び方2ポイント
・おすすめ市販薬4選
・ステロイドについて
・予防法

お子さまのあせもに市販薬を使うかどうかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

あせもの原因と症状は?

はじめにあせもの原因と症状をみていきましょう。

あせもの原因は?

あせもの原因は汗がつまること

汗をたくさんかくと皮膚がふやけて汗腺がつまり、出口を失った汗がたまって炎症を起こします。これがあせもです。

こどもはあせもになりやすい傾向にあります。なぜならこどもは大人よりたくさんの汗をかくのに、汗の出る穴の数は大人と同じだからです。

首や手足のくびれに汗がたまりやすいことも、こどもに肌トラブルがおこりやすい原因のひとつでしょう。

あせもの症状は?

あせもは大きく分けて

紅色汗疹(こうしょくかんしん)
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

の2種類あります。
それぞれの主な症状をお伝えしますね。

紅色汗疹(こうしょくかんしん)

一般的に「あせも」といわれるのは紅色汗疹。よく見られる赤みやかゆみを伴うあせもです。小さな赤いポツポツができるのが特徴。汗がたまりやすい首や関節によくできます。

かきむしって悪化すると細菌が入りとびひになってしまうこともあるので、かかないように注意が必要です。

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

白っぽい水ぶくれがポツポツできます。赤ちゃんの顔によくできるあせも。皮膚の表面に近いところに汗がたまるタイプです。

赤みやかゆみはほとんどなく、数日で自然に消えていきます。気づかないうちに治っていることも多いでしょう。

こどもに使えるあせもの市販薬選び方2ポイント

ここで市販薬の選び方を、以下の2ポイントでお伝えしますね。
・症状に合う成分を選ぶ
・使いごこちで選ぶ

①症状に合う成分を選ぶ

あせもの市販薬に入っている主な成分を5つお伝えします。

・ジフェンヒドラミン
・グリチルリチン酸
・イソプロピルメチルフェノール
・酸化亜鉛
・プレドニゾロン

「あせも用」と書いてあっても製品によって成分がちがいます。お子さんの症状に合う製品を選ぶために、成分の表示も見てみてくださいね。

ジフェンヒドラミン

抗ヒスタミン作用があります。かゆみや赤みのある一般的なあせもにはジフェンヒドラミンの入ったものを選ぶといいでしょう。湿疹や虫刺され用としても使われる成分。

グリチルリチン酸

抗炎症作用があります。赤みが気になるときはグリチルリリチン酸が入ったものがおすすめです。薬用ハンドクリームにも使われる成分。

イソプロピルメチルフェノール

殺菌作用があります。患部に雑菌が繁殖するのを予防できるでしょう。

酸化亜鉛

水分を吸収して患部を乾燥させる働きがあります。おむつかぶれにも効果的。患部をさらっとさせたい場合は酸化亜鉛を含む薬を選ぶといいでしょう。炎症を穏やかにおさえる働きもあります。

白くなりやすい成分ですが、最近は白くなりにくく工夫された製品もありますよ。

プレドニゾロン

5段階の中で最も弱いランクのステロイド。ステロイドにはかゆみや赤みのもとである炎症をおさえる働きがあります。

かゆみや赤みが出てきて早めに治療したいときは、プレドニゾロンの入ったものを選ぶといいでしょう。

②塗りごこちで選ぶ

あせも用の塗り薬は軟膏やクリームなど剤形がさまざまで、使いごこちがことなります。同じ成分の入った製品でまよったときは、塗りごこちで選ぶのもポイントです。軟膏とクリームの特徴を以下に紹介しますね。

軟膏

軟膏はベースに油が入っていて肌への刺激が少ないのが特徴。

クリームにくらべると少しべたつきがあります。

クリーム

クリームはのびがよくべとべとしない仕様です。

水やグリセリンが入っているので、軟膏にくらべると刺激性があります。じゅくじゅくした部分には控えた方がいいでしょう。

こどものあせもに使える市販薬おすすめ4選

ここからはこどもに使えるあせもの市販薬を4選、順番にお伝えします。

ただし以下のような場合は、迷わず皮膚科や小児科を受診してくださいね。
・化膿しているとき
・あせもの範囲が広いとき
・市販薬を5~6日間使ってもよくならないとき
・市販薬を使ってもいいか迷うとき

①かゆみをシンプルにおさえる「新レスタミンコーワ軟膏」

amazon 新レスタミンコーワ軟膏

有効成分は抗ヒスタミン作用のあるジフェンヒドラミンのみ。成分がシンプルな軟膏です。かゆみが気になるお子さんにおすすめ。

あせもだけでなく虫刺されでちょっとしたかゆみがあるときにも使いやすいですね。

②かゆみをおさえて患部も清潔に「ムヒ・ベビー」

amazon ムヒ・ベビー

抗ヒスタミン作用のあるジフェンヒドラミンだけでなく、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸・殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールも配合。

肌にやさしい弱酸性のクリームタイプです。生後1か月から使えます。かゆみをおさえ、炎症や細菌感染も防いでくれるクリーム。

③さらっとさせたいときに「ユースキンあせもパウダークリーム」

amazon ユースキンあせもパウダークリーム

抗ヒスタミン作用のあるジフェンヒドラミン・抗炎症作用のあるグリチルリチン酸・殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノール配合。さらに患部をさらっとさせる酸化亜鉛が入っているのが特徴です。

白く残りにくい仕様になっているのもポイント。塗ったあとべたつかずさらっとするので、服でこすれやすい首やお腹まわりにも塗りやすいクリーム。

④かゆみ・赤みにすばやく対応「コートf MD軟膏」

amazon コートf MD軟膏

最も弱いステロイドであるプレドニゾロン・抗炎症作用のあるグリチルリチン酸を配合。生後6か月から使える軟膏です。炎症やかゆみが出始めたときに早めに使うと悪化を防げるでしょう。

皮膚の薄い顔・首・陰部からは薬が全身に吸収されやすいので塗るのをひかえてくださいね。使用の目安は5~6日です。

こどもにステロイドを塗って大丈夫?

お子さんにステロイドを塗っても大丈夫か心配される方もいらっしゃると思います。

ステロイドの塗り薬はこどもでも正しく使えば安心ですよ。なるべく早めにかゆみや赤みのもとの炎症をおさえたいときはステロイドが効果的

飲み薬や注射のステロイドは、長期間使うと全身性の副作用が出ることが知られています。一方で局所的に使う塗り薬は短期間で正しく使えばこどもでも安心です。

こどもの肌は大人にくらべると未熟なので、弱いステロイドを選ぶのがポイント。顔・首・陰部など皮膚が薄い部分や傷のある部分からはステロイドが吸収されやすいので、塗るのは控えてくださいね。

安心して使える塗り薬ですが長期間・大量に使うと、皮膚が薄くなったり皮膚感染症にかかりやすくなったりします。ステロイドの塗り薬は5~6日を目安に使い、よくならないときは皮膚科や小児科を受診しましょう。

おうちでできる予防法3つ

あせもにならないために、おうちでできるあせもの予防法を3つみておきましょう。

こどもの生活で汗をかくことはよくあること。日ごろからおうちでも対策しておきたいですね。

①汗をかいたら早めにケアする

汗をかいたらこまめにシャワーで洗い流しましょう。

汗が皮膚に残っていると、汗の出口がふさがってあせもになりやすくなります。汗をかいたあとは、そのままにしないことがポイント。

すぐに洗い流せないときは、濡れたタオルやウェットティッシュなどでふくだけでも予防になりますよ。お風呂あがりには保湿剤で保湿しておくと他の肌疾患も防げるでしょう。

②通気性・吸水性のよい服を着る

通気性・吸水性のよい衣類を選び、汗をかいたら着替えましょう。

あせもを防ぐには、かいた汗をできるだけ肌に残さない服を選ぶのがポイントです。綿素材で通気性のいいデザインの服がおすすめ。

ぴったりした服よりサイズにゆとりのある服
ノースリーブより袖のついたTシャツ

を選ぶといいでしょう。外出先には着替えを持っていくと安心ですね。

③高温・多湿を避ける

あせもを予防するにはすずしい環境をつくるのも大切。

乳幼児にとって快適な室温は20~25度、湿度は50~60%が目安です。

乳幼児健康診査事業 実践ガイド

暑すぎず乾燥しすぎないおうちの環境づくりも気をつけておきましょう。

まとめ

今回はこどものあせもに使える市販薬をお伝えしました。お子さんのあせもの状態に合う市販薬は見つかりましたか?

あせもの症状が軽い場合や出始めのときは、市販薬を適切に使うことで症状がよくなるでしょう。症状に合う成分の入った製品をぜひ選んでみてくださいね。

化膿したり症状が長引いたりする場合は、まよわず皮膚科や小児科を受診してください。

汗をかいたときのケアや服装・おうちの環境に気をつけることで、あせもは予防できます。日ごろからの予防を心がけ、お子さまの快適なお肌をキープしましょう。

参考資料
・はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア 主婦の友社
・小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK 内外出版社