感性は磨ける!モデルウォーキングに学ぶ「自分らしさ」を惹き出す極意

 

昨今、時代は個性や自由が重んじられる流れへと変化し、「人とは違うこと」が注目されるようになってきました。

どんどんAI化も進み、人しかできないこととして「自分らしさ」が求められるようにもなっています。

 

実は「自分らしさ」「感性」は深いつながりがあることをご存じでしょうか。

 

本記事では自分らしい魅力を惹き出すための「感性の磨き方」を、モデルウォーキングのレッスンに通う筆者の体験談を交え、ご紹介します。

感性とは?

 

「感性が豊か」「感性が高い」などと言い表されることが多いですが、そもそも「感性」とは何でしょうか。

感性とは、さまざまな物事を感覚的に受け止め、心に湧き上がる感情のことを意味します。
「感受性」や「感覚」と似た意味でつかわれることも多いです。

 

感性が豊かな人は、先入観や固定概念にとらわれず、感じるままに素直に自分を表現する傾向があるため、特別な存在感を放つことも多いでしょう。

斬新なアイディアを出し、「この人は他の人とは違う」と一目置かれることもあります。

 

モデルと感性の関係

 

オリジナリティある存在感は、モデルの世界でも重宝されます。

感性と聞くとアーティスティックなイメージがあるため、感性とモデルの関係性についてはなんとなく想像しやすいかもしれません。

しかし、「感性の磨き方」となると、方法を考えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 

未経験からモデル事務所に所属した筆者は、最初は感性の磨き方に苦戦していました。

モデルウォーキングも、いかに美しいフォームで人を魅了できるかにこだわっていましたが、ある日先生から「本当に大切なのはフォームでも容姿でもない」と、意外なことを教わったのです。

 

先生はよく、
「モデルとは、言葉を発することなく、華やかな表情や動きで表現することもなく、『歩く』という動作だけでその人の魅力が伝わるからおもしろい。」
と、おっしゃっていました。

確かに姿勢やフォームは覚えれば誰でもできるようになります。
しかし、内面からにじみ出る本来の魅力は、自分自身の「感性がつくり出す」ということを知り、筆者は感性の磨き方に注目するようになったのです。

 

「感性」と「自分らしさ」の関係は、モデルに限ったことではありません。
自分の強みとして個性や魅力を惹き出したい人であれば、「感性」に注目することは誰にでもおすすめの方法です。

 

「自分らしい魅力」を惹き出す感性の磨き方 5つ

 

筆者はウォーキングレッスンへ通ううちに、先生からさまざまな「感性の磨き方」を教わりました。

知れば知るほど感性は奥が深く、実践するほど表現することが楽しくなっていったのを覚えています。

 

ここからは素敵な先生とのエピソードを交え、「自分らしい魅力を惹き出すための感性の磨き方」を5つのポイントで紹介しますので、自分らしさを模索している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.ふとしたことに気づく心の余裕をもつ

 

まず一つ目のポイントは、「ふとしたことに気づく心の余裕をもつ」です。

心と感性は密接な関係なので、まずは心を「感性を受け入れられる状態」にしておかなくてはなりません。

 

ある日、筆者が表現力を身につけるために、先生へ次のような質問をしてフィードバックしていただいたことがあります。

 

筆者
筆者
先生、より魅力的なウォーキングやポージングのフォームを教えていただきたいです。

 

先生は少し考えてから、フォームを教えてくださるかわりに、次のように答えました。

 

先生
先生
私は今までたくさんのモデルを見てきたけれど、どんなに姿勢がよくて完璧なフォームでも、容姿端麗でも、目を惹かない人がいる。
一方で、フォームが乱れていても容姿端麗でなくても、不思議と目が離せない人がいる。

その違いが何かを観察していたところ、その人の経験や感性がつくり出す内面からの魅力だと気づいたのよね。

 

フォームもスキルも大事ですが、本当に大切なのは「内面の魅力」だと気づかされた会話でした。

そして、先生は内側からにじみ出る魅力を惹き出す方法を、以下のように教えてくださいました。

 

先生
先生

目の表情、品格、存在感など、にじみ出る魅力や表現力はすぐに身につけられるものではないでしょう?
感性も同じく、日々の訓練で磨かれていくの。

  • 散歩をしているときに、小さな花を見つけてきれいだと感じられるか
  • おいしい空気を吸ったときに、生きている幸せをかみしめられるか
  • 食事をするときに五感で楽しめられるか

など、いかにふとしたことに心を動かすことができるかが、感性を磨く訓練には重要よ。

 

普段気づかないような「当たり前」に意識を向けることは、心に余裕がないとできません。
しかし、意識さえ向ければ、ちょっとした隙間時間で簡単にできることでもあります。

ふとしたことに感じる心を大切にすることで、きっといつもの日常も違う世界に感じられるでしょう。

感性の磨き方の一歩として、ぜひ取り入れてみてください。

 

2.新しい経験をたくさんする

 

2つ目のポイントは、「新しい経験をたくさんする」です。

感性の幅を広げるには、自分でも知らない感情を知ることが早道。

未経験のことは感じようがないので、自ら経験をたくさんすることで感情のレパートリーを増やす、というわけです。

 

先生は、よくこうおっしゃっていました。

 

先生
先生
オーディションにはたくさん落ちなさい。

 

最初は真意がわかりませんでしたが、次の理由を聞いて納得しました。

 

先生
先生

現場は

  • 雑誌やショーのカラー
  • チームとの相性
  • 求められる雰囲気

など、まったく違うの。

だからこそ、何度不採用になってもたくさん挑戦して、さまざまな現場を知り、一つ一つ感情を味わいなさい。

 

挑戦は、感性の宝庫です。

くやしい気持ちやうれしい気持ちも、以前とは異なる感情が生まれることも、すべては今後の「プラスの魅力」になります。

多くの感情を知ることで、ますます表現力が磨かれるからです。

 

モデルの世界でなくとも、「たくさん経験をすることが次への魅力につながる」と思えば、失敗への不安も和らぎますね。

経験を重ねることで不安もだんだん小さくなり、また違う感情が芽生えるようになりますので、似たような経験でも、感情は常に変化し続けます。

そしてますます感性は磨かれてゆくのです。

 

3.自分の殻を破る

 

3つ目のポイントは、「自分の殻を破る」です。

ただ経験数を増やすのではなく、「普段しないようなことをやってみる」ことが、感性を磨くうえで大きな力となります。

 

筆者が大きな挑戦をしようとしたときに、先生と次のような会話をしたことがあります。

 

筆者
筆者
大きな挑戦への不安を乗り越えるには、どうしたらいいですか?

 

先生は答えました。

先生
先生

挑戦が大きければ大きいほど、不安があるのは当たり前。

むしろ、挑戦する価値があるから不安は起こり、挑戦する価値がないような些細なことなら不安は起こらない。

 

確かに!と、筆者は抱えていた不安に、むしろ安心感を覚えました。

先生は、こう続けました。

 

先生
先生

もし「私にはできないかもしれない、どうしよう…」という不安であれば進むべきよ。

今できないから知識やスキルに意識が向いて、「頭で」考えていることだから。

 

まさに自分にできるか不安に感じていたのを、見抜かれたかのようでドキッとしました。

 

先生
先生

大切なのは、「心が」ときめくか、ワクワクするか、ということ。

もし1ミリでも心が踊るなら、迷わず進みなさい。

 

先生は、そう背中を押してくれました。

自分の殻を破る挑戦も、「感性」で決めて「感性」で進む、と教わった事例です。

 

不安という壁を乗り越え、殻を破れた人だけが、新たな自分の一面を発見できます。

価値ある挑戦であればあるほど、魅力の器はより大きくなるのです。

 

4.理想の姿をイメージする

 

4つ目の方法は、「理想の姿をイメージする」です。
「自分らしさ」を高めるためには、「なりたい自分」を強烈にイメージしましょう。

なぜなら、人はイメージしたものしか達成できない生き物だからです。

 

あるモデルが、次のように質問したことがありました。

 

モデル
モデル
自分に似合うものや自分のよさがわからないのですが、どうしたらいいですか?

 

先生はご自身が新人モデルだった頃の体験を、次のようにお話しくださいました。

 

先生
先生

新人の頃、私は高級ブランドの路面店へたくさん通ったの。

新人だからお金がなくて商品は買えなかったけれど、「私はスーパーモデルよ」といわんばかりに15cmのハイヒールを履いて堂々とお店に入り、店員さんのアドバイスをもとにたくさん試着した。

 

予想外の先生の言葉に、レッスン場にいた皆が息をのんで次の言葉を待ちました。

 

先生
先生

そして着たいと思う服が見つかったら、似合う自分になるよう、日々努力を重ねたの。

自分に似合うものや自分らしさがわからないときは、模索して「ありたい自分」を見つけ、理想に近づく努力をするといいわよ。

 

筆者は衝撃を受けました。

自分の中に自分らしさを「見つける」のではなく、ありたい姿に近づくことで自分らしさを「創り出す」という発想はなかったからです。

 

理想の姿に向かって努力することもまた、自分の殻を破る経験となります。

育まれる感性から、さらに進化した「自分らしさ」をまとえるようになるでしょう。

 

5.1回の経験に本気になる

 

5つ目のポイントは、「1回の経験に本気になる」です。

大きな魅力を放つためには、経験そのものではなく、1回の経験にかける「本気」が重要です。
本気は、目を見張るほどのオーラに変わります。

 

先生はよく「経験はナマモノ」とおっしゃっていました。

 

ショーの本番も、たった数秒の自分の魅せ場も、一度きり。

だからこそ、ショーモデルたちは1回の経験への気迫が違います。

筆者の周りのモデルも、コンテストやショーに出るために本気でがんばっているモデルは、やはり輝きが全く違いました。

たった一度の魅せ場に向けて、短期間本気で努力するからです。

わずか数か月でみるみるうちに綺麗になったモデルもいます。

 

同じ経験も、チャンスも、二度と来ることはありません。

すべての瞬間は鮮度が命。

1回の経験に本気で取り組める習慣ができれば、やがて自分だけの大きな魅力を放つようになるでしょう。

 

「自分らしさ」は人生をよりよくする

 

感性は才能でも性格でもなく「能力」なので、磨けば磨くほど豊かになっていきます。

5つのポイントをできることからコツコツ習慣化していけば、自ずと「自分らしさ」も見えてくるでしょう。

 

しかし、「自分軸で」感性を磨く、ということを忘れないでください。

個性や自由が重んじられる時代であるからこそ、人と異なる個性が注目されるようになりました。

だからこそ、人と比べることや集団の中で目立つことに、つい意識が向きがちです。

ときには「私は個性や魅力が乏しいのでは」と、辛くなってしまうことがあるかもしれません。

 

あなたが「自分らしさ」を求める理由は何でしょうか?

誰かや周りと比べるためではなく、「魅力を高めて自分自身がよりよく生きるため」と思うと、もっと自分の魅力を追求することが楽しくなるはずです。

もし比べるなら、人ではなく、過去の自分と比べましょう。

 

より素敵な人生を送るために、まずは小さなことから感性を磨くチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。