リクガメの飼い方まるわかり!初心者が安心して迎えられる方法を徹底解説

リクガメが最近ペットとして流行していることをご存知でしょうか。大きいイメージがありますが、小さくてコロコロとしていて、手から直接野菜を食べてくれる姿は子どもから大人まで癒される存在なのです。
初めてリクガメを家族に迎えようとしている方は飼育方法など、何を調べたらいいか分からないでしょう。特にリクガメは飼育に関する情報が少なく、種類によって飼育方法や大きさ、寿命も違うのです。
値段もいくらするのか気になりますよね。
3種類のリクガメを飼育する筆者が、初心者でも分かりやすくリクガメの飼育方法や飼育に必要なもの、成長過程などをご紹介します。

リクガメとは?

リクガメとは、爬虫類カメ目リクガメ科に分類されるカメの総称です。種類は30種類以上も存在します。
絶滅の危機に瀕している種類も多く、日本が絶滅の危機にある動植物を保護するワシントン条約に加入したことで、リクガメが注目されるようになりました。
現在ペットショップで販売しているリクガメは、ほとんどが日本国内で繁殖した個体ですが、海外から輸入されたリクガメは、国や自治体の飼育許可を得なければなりません。
飼い方は難しい?寿命は長いの?
動物園に行くとよく見かけるリクガメ。そのほとんどは小さな子供が乗れるほど大きな種類です。小さなリクガメもいますが、飼育は難しいのでしょうか?
特にリクガメは温度管理が重要で、間違った温度管理をしてしまうと生死にかかわります。低すぎてもだめですし、高すぎてもいけません。個体に合った飼育方法も違いますので、合わせていく必要があります。
他にもリクガメはひっくり返ってしまうと自力で戻ることができません。発見が遅れると、呼吸困難になり、亡くなることもあるので注意が必要です。
寿命は長く、野生下で100年を超えると言われており、飼育下では30年以上と言われています。飼い主より長生きするかもしれないので、飼育が困難になった場合の引き取り手も考えておきましょう。
結論として、リクガメの飼育は簡単ではありません。 犬や猫などの哺乳類に比べて、本来生活していた環境ではない場所で飼育することが難しいのです。
リクガメを迎える準備は何から始める?
新たに家族に迎え入れたリクガメは、違う環境で生活が始まります。環境の変化でストレスを与えてしまわないために、入念に飼育できる準備をしましょう。
水槽に水を張って餌を与える水ガメとは飼育方法も器材も全く違いますし、費用もかかります。ここでは、リクガメが幸せに暮らせるように必要な器材をご紹介します。
必要な飼育器材は?

- 水槽
天井に保温球や紫外線ライトをつけるので、手前に開閉可能な扉がある爬虫類専用の水槽をおすすめします。また、 リクガメはよく動く運動量の多い動物です。
あまり大きくならない個体には70センチの水槽を、大きくなる個体には最低でも90センチの水槽を用意しましょう。大きな水槽を置くので、置き場所の確保も必要です。
- 床材
床材は湿度を保ったり、身を隠す場所になったり、リクガメにとっては大切な飼育グッズです。リクガメの育ってきた環境に適した床材がおすすめ。床材を誤って食べる個体もいるので、それぞれに合ったものを選びましょう。
- 保温球
温度の高い場所で育ったリクガメにとって、日本は寒いところです。水槽内の温度は1年を通して30度~32度に保つようにしましょう。
冬になれば部屋の暖房を入れ、身体全体を上から温めるライトや、お腹を温める置き型のフィルムヒーターなどを用意します。保温球を取り付けるソケットも必要です。
夏は日陰を作って涼しい環境を作るなど、体温の上がり過ぎを防ぐ注意が必要です。昼と夜で温度が違いますので、それぞれ違った温度管理をしなくてはなりません。
- サーモスタット
水槽内の温度を設定することによって温度の調整をしてくれるだけではなく、起床時間や消灯時間に合わせて太陽の代わりをしてくれる紫外線ライトを自動的に切り替えてくれるので、消し忘れることもありません。特に子ガメには必需品です。
- 紫外線ライト
太陽の役割をしてくれる紫外線ライトは、日中に照射します。特に紫外線に含まれるUVBがリクガメ成長に不可欠なのです。
UVBを浴びてビタミンDを取り入れることでカルシウムが吸収しやすくなり、甲羅を丈夫にする役割があります。そのため、紫外線ライトを使った日光浴が必要となります。
- 餌
リクガメは草食動物です。小松菜やレタスなどの葉物野菜やタンポポなどの野草が大好きです。
リクガメ用のフードも市販されていますが、リクガメの体は草を消化吸収しやすいように出来ているので、野菜をメインにバランスよく与えてください。
甲羅を健康に保つためには、たくさんのカルシウムが必要です。水分補給も大切なので、水分の多いレタスやきゅうりを与えましょう。
- 水飲みの皿
爬虫類用の浅い水飲みの皿を用意しましょう。水分補給や身体全体を浸けてまどろむ姿はとてもかわいいです。
天気のいい日には、外に出て日光浴もしましょう。人工のライトよりも太陽を直接浴びることで、代謝も良くなります。
飼育する場合、飼い主はリクガメが元々いた環境をよく理解し、住みやすいようにしなければ生きていけません。
リクガメは体調不良になると、治すことが難しいデリケートな生きものです。乾燥により風邪を引きやすく、重症化して肺炎を発症し、入院が必要になる場合もあります。体調管理には十分注意しましょう。
どこで購入できる?
- 爬虫類専門店
爬虫類専用の店員がいるので、分からないことは解決します。生体も機材もすべて揃うので、安心です。
- ペットショップ
リクガメの知識が少ない店員が多く、事前リサーチ不足だと不健康な弱ったリクガメをお迎えしてしまう可能性があります。
また、飼育器材も揃わないことが多く、その日に飼育できない場合もあるので、販売されているか事前に確認が必要です。
- ネット通販
お家にいる時間も増えてネットで生体を購入する方も増えてきています。しかし、写真を見て元気そうでも、健康状態は分かりませんよね。
家に届くまでに弱って死んでしまう個体も多いのが事実です。売買の際にトラブルにもなりやすいので、どうしてもの場合を除いて、ネット購入はおすすめしません。
- 動物病院からの紹介・里親募集サイト
事情で飼えなくなり、里親募集をしている場合があるので、爬虫類を診断している動物病院や里親募集サイトに問い合わせてみるのもいいでしょう。ある程度成長した丈夫な個体がほとんどです。
リクガメの種類別飼育難易度と値段
リクガメにも種類によって難易度や値段が違います。代表される人気の種類をご紹介。
ヘルマンリクガメ・ロシアリクガメ・ギリシャリクガメ
初心者向け。はじめて飼育をするなら、こちらの種類がいいでしょう。大きく成長しても両手に収まるほどの大きさです。小さいのでエサの量は少なめ。日本の環境に似た場所で育っているので、比較的丈夫なリクガメです。
値段は19000円~
フチゾリリクガメ
マルギナータリクガメとも呼びます。童話「うさぎとかめ」のモデルとも言われており、動きがゆっくりでマイペース。難易度はヘルマンリクガメと変わりませんが、個体によって大きくなる子もいるので、飼育スペースが必要です。
リクガメ特有のノシノシ進むタイプではなく、お腹を床につけて歩く姿はとてもかわいいですよ。
値段は24000円~
ケヅメリクガメ
難易度は高めです。大きさは最大で70センチにもなる、世界で3番目に大きいリクガメです。動物園にいるリクガメのほとんどが、ケヅメリクガメといわれています。
餌の量も他のリクガメと比べ物にならないくらいに食べるので、食費がかかるうえ、大きくなるので、飼育スペースも確保しなければなりません。
体重も最大100キロを超え、運搬にも一苦労します。
将来的には室外で飼育することになるので、飼育を検討している方は慎重に考えましょう。
値段は29000円~ある程度成長した個体は値段が上がります。
リクガメをお迎えしたらやること5つ

リクガメが家にやってきたら、遊びたい気持ちは抑えてまずは様子を見守りましょう。住み慣れた場所からの移動はストレスです。落ち着かせるために5つのことを守ってください。
- 水槽の温度・湿度を高めにする
体を温めることは、体力の回復に役立ちます。設定温度より2度ほど上げて様子を見ましょう。
- 水分の多い野菜を与える
お迎えしたばかりのリクガメは、水分を直接取りたがりません。普段から食べ慣れている野菜を事前にショップで聞いておき、食べきれる量を与えましょう。
- リクガメが隠れるシェルターを設置する
はじめての場所でおびえることもあるリクガメのために、隠れる場所を作りましょう。
設置場所は保温球や紫外線ライトの真下ではなく、水槽の隅の暗い場所に置いてあげましょう。
- 最低3日間は放っておく
環境に慣れてもらうためにはそっとしておくのが1番です。世話は餌やりと水の交換、糞の処理程度にとどめておきましょう。
- 動物病院で便を検査してもらう
お迎えしたリクガメには寄生虫や病原菌がいます。流通経路の途中で多くの爬虫類と接触している可能性があるためです。
それは体調不良の原因になるだけではなく、日本にはなかった病気を持ち込んでいる場合もあるので、動物病院で早めに検便を依頼し、適切な処置をしてもらいましょう。
衝動買いはやめましょう!よく下調べをしてからお迎えを
他の動物も同じですが、衝動買いはいけません。
何軒かのショップを見て回り、リクガメの健康状態や衛生状態、金額、店員さんの知識などを観察してください。人気のある種類のリクガメなら水槽で数匹一緒に販売されていることもあるので、比較してみましょう。
自宅から遠い店舗だと移動する時のリクガメのストレスが大きくなるので、できるだけ自宅に近い店を探してください。
また、リクガメを診察してもらえる動物病院が近くにあるかも確認しましょう。
まとめ

ここまでリクガメの飼い方についてご紹介しました。慣れると、リクガメの方から寄ってくるほど人懐っこくて可愛いリクガメですが、思った以上に手間がかかると思われたでしょう。
リクガメは30年以上生きるので、人生の大切なパートナーとして最後まで責任をもって飼えるか判断をしてから購入をしてください。
この記事を読んだあなたが幸せなリクガメライフを送れますように。
